皮下腫瘍・脂肪腫– Subcutaneous Tumor / Lipoma –

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皮下腫瘍・脂肪腫

皮下腫瘍とは、皮膚の下にできる「しこり」や「できもの」の総称です。その中でも、最も頻繁に見られるのが「脂肪腫」です。
当院では、患者様が気になる皮下腫瘍について、まず正確な診断を行い、大きさによっては日帰りでの切除手術にも対応しております。

皮下腫瘍・脂肪腫とは

皮下腫瘍

皮膚の表面ではなく、その下の脂肪組織や線維組織、毛の組織などから発生する、皮膚の下の「しこり」や「できもの」の総称です。多くの場合は良性ですが、中には悪性の可能性もあるため、専門医による診断が重要です。

脂肪腫(リポーマ)

皮下腫瘍の中で最も発生頻度が高く、脂肪細胞が異常に増殖してできる良性の腫瘍です。

特徴

触ると柔らかく、弾力があり、皮膚の下を滑るように動きます。

発生場所

背中、首、肩、お腹、太もも、腕など、全身のどこにでも発生します。

症状

通常は痛みなどの自覚症状はありませんが、神経を圧迫するほど大きくなると痛みを感じることがあります。

脂肪腫以外にも、粉瘤(アテローム)、石灰化上皮腫、ガングリオンなど、様々な皮下腫瘍が存在します。

切除が必要なケース

脂肪腫などの良性腫瘍は、緊急で治療が必要となるケースは稀ですが、以下のような場合は切除を検討します。

  • 他の悪性腫瘍との区別をつけ、診断を確定するため。
  • 大きくなりすぎて、衣服に擦れたり、見た目が気になったりする場合。
  • 腫瘍が神経などを圧迫して、痛みや痺れが出ている場合。
  • 以前に比べて急激に大きくなっている場合(悪性の可能性を除外するため)。

当院での診断・治療の流れ

KAMIOクリニックイメージ

1. 診察と検査

まずは触診でしこりの状態を確認します。その後、より正確な診断のために超音波(エコー)検査やMRI検査を行います。
エコー検査やMRI検査は、しこりの大きさ、深さ、内部構造、血流などを確認できる検査です。良性か悪性かの判断や、手術計画を立てる上で非常に有用です。

2. 手術適応の判断

検査結果に基づき、以下の点を総合的に判断し、最適な治療法をご提案します。

  • 腫瘍の種類と良性・悪性の可能性
  • 腫瘍の大きさ・深さ
  • 患者様のご希望

3. 切除手術について

多くの脂肪腫や小さな皮下腫瘍は、局所麻酔を用いた切除手術によって根治が可能です。

日帰り手術の目安

大きさがおよそ数センチ〜十数センチ程度で、深部に及んでいない腫瘍の場合、当院で日帰り手術が可能です。

手術の流れ

局所麻酔後、皮膚を小さく切開し、腫瘍を完全に摘出します。その後、丁寧に縫合して終了となります。

摘出した組織

摘出した腫瘍は、病理組織検査に提出し、良性か悪性かを確定診断します。

連携病院へのご紹介

局所麻酔で対応できないほど腫瘍が非常に大きい場合(数センチ以上)、深部の筋肉組織にまで及んでいる場合、または悪性の疑いがある場合は、安全性を最優先し、連携する総合病院や専門病院へ速やかにご紹介いたします。

手術後の注意点

  • 術後の通院で、傷口の消毒や抜糸(通常1〜2週間後)を行います。
  • 手術当日は、激しい運動や入浴を避けていただきます。
  • 内出血や腫れが起こることがありますが、ほとんどの場合、時間とともに軽快します。

皮下腫瘍・脂肪腫にお悩みの方は当院まで

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気になる「しこり」や「できもの」がありましたら、まずはご相談ください。エコー検査やMRI検査で診断し、患者様にとって負担の少ない治療法をご提案いたします。
当院は扶桑をはじめとして大口・犬山・江南方面からも多くの患者様にご来院いただいております。

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