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ピロリ菌– Helicobacter Pylori –
こんな方はピロリ菌に感染している可能性が高いです
- 慢性胃炎(萎縮性胃炎)、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんと診断されたことがある
- 幼少期に上下水道が完備されていない環境で暮らしていた
- 両親や兄弟がピロリ菌に感染していた
- 両親や兄弟に慢性胃炎(萎縮性胃炎)、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんの既往歴がある
上記に当てはまる方は一度医療機関で検査を受けることをおすすめいたします。
ピロリ菌とは
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は人間の胃の中で生息する細菌であり、近年の医学の発達によって胃がんの発症や胃潰瘍・十二指腸潰瘍の発症に深く関わっている事が分かりました。ピロリ菌の経路は口から入り胃の粘膜に感染する経口感染と考えられています。
多くの場合ピロリ菌は免疫力の弱い幼少期に感染し、大人になってから胃がんや胃潰瘍・十二指腸潰瘍を引き起こします。ピロリ菌の感染率は乳児期の衛生環境と関係していると考えられており、上下水道が十分普及していなかった高齢者世代の方々では高い感染率となっています。
ピロリ菌を放置するとどうなるのか
ピロリ菌は胃がんの原因の90~95%と言われています。
また、胃がんのみならず、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍といった疾患につながります。
これまでピロリ菌の指摘を受けたことがある方、過去に除菌したけど内服を途中でやめてしまった方、除菌がきちんとできているのかわからない方など、ピロリ菌に関するご質問等ありましたら、気兼ねなく当院までお越しくださいませ。
ピロリ菌感染による症状
ピロリ菌感染により直接症状が出ることはありません。胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんを発症した場合には、腹痛、吐き気、食欲不振などの症状を生じることがあります。
事前にピロリ菌感染の有無を調べて対応することで、これらの症状やその原因となる疾患を防ぐことが大切です。
ピロリ菌の診断方法
保険診療でピロリ菌の検査を行う場合、まずは胃カメラ検査により萎縮性胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんの有無を診断していきます。
ピロリ菌の診断方法には、内視鏡検査(胃カメラ)を使う方法と内視鏡を使わない方法があります。
- 内視鏡を使う方法
- 迅速ウレアーゼ試験
- 鏡検法
- 培養法
- 内視鏡を使わない方法
- 抗体測定(血液)
- 尿素呼気試験
- 便中抗原測定
このうち当院では下記の検査を行っております。
- 抗体測定
- 便中抗原測定
- 鏡検法
ご注意
ピロリ菌感染検査や除菌治療を健康保険適用で受けるためには、胃カメラ検査が必須となります。胃カメラ検査なしに、感染検査を行う場合や除菌治療を行う場合は自由診療となりますので、ご注意ください。
なお、必ず胃カメラ検査によるピロリ菌感染判定を行わなければならないということではありません。
胃カメラ検査によって、慢性胃炎を含む胃の疾患の確定診断が必要という意味です。
ピロリ菌の治療方法
- 1次除菌
ピロリ菌の除菌治療では胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)と、クラリスロマイシンとアモキシシリンの2種類の抗生剤を1日2回、7日間内服します。1次除菌での除菌成功率は約70〜90%といわれています。
- 2次除菌
クラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更して同様に7日間の内服治療を行います。2次除菌の治療薬内服中はアルコール摂取は控える必要があります。
2次除菌まで含めると除菌成功率は95%程度といわれています。
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ピロリ菌に感染する事で胃がんや胃・十二指腸潰瘍などの消化器系の疾患を引き起こすリスクが高まります。一方で、ピロリ菌は早期に診断し適切に治療することで、胃がんをはじめとするリスクを大きく減らすことができます。あなたとあなたの大切なご家族のためにも、是非ピロリ菌検査を受けていただきたく思います。
症状のある方、気になる方、少しでも不安のある方は、ぜひともKAMIOクリニックまでご相談ください。